ロルフィングのタッチについて

ロルフィング®が痛いというイメージは、アイダ・ロルフ博士が生徒達に「もっと深く働きかけなさい」と注意していたという、よく引用される逸話にも起因しているようで、当時の多くの生徒達は、博士にもっと強く圧をかけるよう注意されたと解釈していたようです。(強い圧のワークは1960年代後半~1970年代初め頃にあったトレンドでもありました。)

現在では、深く働きかけることと、物理的に強く働きかけることは意味が違うことで、”no pain no gain”(痛みがなければ成果はない)といったタイプのワークは、比較的がっちりとしたタッチを好むアメリカにおいても過去のものとなっています。
 
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米国滞在中、幸運にも、多くのメンター、クライアントと、セッションを経験することができました。各クライアントの状況やメンターからのアドバイスに沿っていく必要もあり、僕はその都度かなり異なるタッチを用いていました。
 
ある時は、ある程度自分の体重を乗せて、前腕で圧をかけるようなワークをしましたし、またあるときは、ほとんど圧をかけないタッチを用いました。

意外だったのは、前者の場合に「繊細なタッチ」、後者の場合に「Energeticなタッチ」といった感想をクライアントからもらうことが多かったことです。

(物理的に触れていない状態で「powerful」という感想をもらったこともあります。)
 
そうした経験を通じて、タッチというのはクライアントとの関係性そのものであり、かかっている重量だけで深い・浅いを判断することはできないのだなと改めて認識するようになりました。