身体をまっすぐにすることが目的なんですか?

先日、ある方から「身体をまっすぐにすることが目的なんですか?」という質問をいただきました。とても面白い問いでもあるので、ここではYESかNOかで答えを出すというよりは、自分の考えを伝えられるよう綴ってみたいと思います。

このプログの過去の投稿では、セッションのbefore&Afterの写真を通じて、クライアントの変容を分かりやすく提示しています。これはまっすぐになっていくことをアピールしているようにも見えるかもしれません。

ただ、身体が垂直になったから良いとは一概には言えません。その身体がうまく機能していなければ、まっすぐになることにはあまり意味はないと言えます。

まっすぐが努力によってそう見えているだけなら、むしろ快適性という意味では、損なわれているかもしれません。

そこに機能があるかということが重要なポイントです。

また、身体がまっすぐでないことを、治さなくてはいけないもの、と捉えてしまうと、まっすぐであるべきだ、という考えに悩むことにもつながってきます。そこには、こうあるべきだという自分像と、実際の自分自身の二つがあって、そこにある意味では優劣がつけられているという状況です。これはセッションの場においては望ましいことではないと考えています。

大切にしたいのは、そのときそこにある身体のありのままの現実をあたたかく受け入れられること、そこがワークの出発点になるのが理想です。そのほうが本来の身体の機能が引き出されやすく、「重力がその中を通って流れていく」ことも容易になります。